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<玉木宏>「"いい人"のイメージを壊した作品」 映画「MW ムウ」で復讐の鬼に

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今、気になっていることは「期首商品と期間中の収益総額」ですがこんなニュースがあります。


 故・手塚治虫さんの作品の中で、「映像化不可能」と言われた「MW-ムウ-」がついに映画化され、4日公開された。
過去の体験から殺人鬼となった結城美智雄と、結城を案ずるが故に犯罪に加担してしまう神父・賀来裕太郎。
2人の葛藤(かっとう)を描きながら、物語は結末へと向かって怒濤(どとう)の展開を繰り広げる。
結城役で、これまでのイメージを打ち破る鬼気迫る演技を見せた玉木宏さんに話を聞いた。
【りんたいこ/フリーライター】

【写真特集】玉木さんのインタビュー中の別カット

 --原作のマンガを読んだタイミングと、その時の感想を。


 この映画の(出演の)お話をいただいたのが4年前。
原作は、その段階で読み、衝撃を受けました。
原作は78~79年に連載されたもので、作品にかかわるまで知らなかったのですが、いま読んでも全く色あせていない。
手塚さんが、時代の一歩先をいっていた方なんだと、改めて思いました。


 --脚本をお読みになってどう思われましたか。


 原作を2時間にまとめる上ではどこかにポイントをしぼって描いたほうがいい。
その上で、「何が善で何が悪か」ということを一番のテーマに持ってくることには、違和感はありませんでした。
(結城と賀来の)関係についても、原作を知っている人は映画を見てもらえれば2人の関係は分かると思うし、映画を見て、なぜ2人が寄り添っているのかと思った人は、原作を読んでもらえばわかることですから。


 --復讐(ふくしゅう)のために手段を選ばない結城に共感できましたか。


 やっていることは犯罪なので、その意味では共感はなかなかできませんが、根底にある(自分の大切なものを奪った人間に対する)復讐心には共感できますね。


 --共感できなかった部分は?

 結城を演じながら、(善悪の判断基準に対する)正解がなんであるのかがよく分からなくなった、ということはありますね。
というのも、何が善で何が悪かということは、法律というものがなかった場合、全く分からなくなる。
法律とは、人間が決めているものですし、それが絶対に正しいかといわれると、そうじゃないような気もするし。
でも、それでいいと思うんですよね。
(善悪の判断基準を)今の時代背景に合わせて考えるということが、手塚さんが投げかけたテーマの一つであるだろうし、答えが明確に見えてしまったら、きっと、底の浅い映画になってしまったと思います。


 --結城が最初に殺人を犯すときの目が印象的でした。


 僕が唯一、目に力を込めて演じた場面です。
結城の人物像について、原作を読んで、脚本を読んでイメージしたのが"無機質"ということでした。
男でも女でもなく、どこか機械的な人間ということを目指して芝居をしていったんですが、それだけになるとメリハリがつかなくなってしまう恐れがある。
あの殺人から結城の計画はスタートするわけだし、お客さんに結城という人間を印象づけるためにも、あそこだけは思ったことを純粋に目に表しました。


 --撮影現場で印象に残っているエピソードを。


 ある人をビルの屋上から突き落とすシーン。
相手の人がかわいそうだなと。
あれは、CGでもない"リアルぶら下げ"ですから。
一応、ワイヤでつってはいますが、下は何もない状態。
秋葉原(東京都千代田区)で、ああいうことをするとは想像していなかったです。
僕がその立場じゃなくてよかったな、という場面は、この作品には多々あります(笑い)。


 --今回の作品は、玉木さんの俳優人生でどんな位置付けになりますか。


 今年、映画公開作がアニメの吹き替えを入れて4本になり、それぞれで全く違う姿を見せられて、「新たな1年」だと僕自身は思っています。
いままでは僕自身、CMなどから"いい人"というイメージがあって、それはそれでうれしいんですけど、そのままいってしまうと飽きられてしまう危険性もある。
これまでのイメージを壊す意味でも、この結城役は重要な役柄だったし、「MW-ムウ-」は重要な作品になりました。


 --作品を楽しみにしている読者にメッセージをお願いします。


 手塚さんの原作ということでインパクトがある作品だと思いますが、皆さんがこれまで日本で見たことのないタイプの壮大なアクション映画だと思います。
劇場の大きなスクリーンでこの世界に浸っていただいて、「何が善で何が悪か」というテーマを感じ取ってもらえれば、この作品にとっては成功かな、と思います。


 <玉木宏さんのプロフィル>

 80年、愛知県生まれ。
98年、ドラマ「せつない」で俳優デビュー。
01年、映画「ウォーターボーイズ」で注目され、03年のドラマ版にも出演。
06年、ドラマ「のだめカンタービレ」では千秋役で出演し、コミカルな演技を見せて新境地を開拓した。
また、04年には歌手デビューを果たし、最近では自ら作詞も手がけ、ミュージシャンとしても活躍。
主な出演ドラマに「氷壁」(06年)、「篤姫」(08年)、「鹿男あをによし」(08年)など。
映画は「ロッカーズ ROCKERS」(03年)、「ただ、君を愛してる」(06年)、「ミッドナイトイーグル」(07年)、「真夏のオリオン」(09年)などがある。
また、11月からライブツアー2009「alive」を開催。


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最終更新:7月4日18時0分

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このブログ記事について

このページは、infoが2009年7月 4日 18:27に書いたブログ記事です。

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