今、気になっていることは「笑うとはどういう行動なのか。笑いが多く発生している時...」ですがこんなニュースがあります。

【プレミアムシート】
うそをつかずに生きてきた人はいないだろう。
だが、それを毅然(きぜん)と肯定できる人は少ない。
「女優はうそをつくのが仕事。
私自身、根がうそつきなので、うそをつくことに抵抗を感じないんですよ。
人に対する思いやりがあれば、おいしくない料理でもおいしいといっていただいたり、見て見ぬふりをしたり...」
相手の目を見つめ、一語一語丁寧に美しい日本語で話す。
「ただ、自分の心に対してだけは正直でありたいと思っています。
それさえ守れていれば、どんなうそをついてもいいかな、と勝手に思っています」。
とても真摯(しんし)な人だ。
最新主演映画「スイートリトルライズ」は、大人のうそと優しさがちりばめられたラブストーリー。
作家、江國香織氏原作の同名小説を映像化した。
《人気テディベア作家の瑠璃子(中谷)は会社員の夫、聡(大森南朋)と結婚して3年。
恋人同士のような関係の2人だったが、ある日、瑠璃子は自身の個展で出会った青年、春夫(小林土市)と恋に落ちる。
一方、聡も後輩のしほ(池脇千鶴)にひかれていく》
この役を演じるにあたり、テディベア作家のもとを訪ね、仕事を学んだ。
「個人的な、自分自身の安心材料として行っているだけ」と謙遜(けんそん)するが、実際にテディベアを一体作ったというプロ意識の高さ。
「顔に目をつけたあたりから、"人格"を持ち、私自身が子供を産んだかのような感覚になる。
その熊を手放すことがたいへん惜しく感じ始めるんです」
主人公は大切にしていたテディベアを譲った青年と恋に落ちる。
経験から生まれた感情が、演技の裏付けにもなった
かつては西洋にあこがれ、よく旅した。
その国の歴史や文化を調べ、吸収した。
だが、同じくらい日本を知っているかというと、そうではないことに気づく。
きちんと母国のことを知ろうと思った。
きっかけは、フランスに20年近く暮らす日本舞踊の先生との出会いだった。
「西洋で暮らす日本の若者は、日本を否定して西洋に迎合していることが多いように思うんです。
そんな中で、フランスの方と結婚しながら日本人らしく生きていらした先生のお姿を拝見して、すてきだなって単純に思ったんです」
ここ数年、「日本人の血」を意識するようになった。
平成15年からは茶道を習っている。
「日本人としての誇りを持って作品に臨むか否かによって、役の深みが変わってくると思います」。
女優としてだけではない。
「これを持つことは、自信につながる。
どこででも生きていける、ゆるがない核のようなものが自分の中にできつつあると思います」
大和魂を抱き、凛(りん)として生きていく。
(文・橋本奈実、写真・塚本健一)
昭和51年、東京都出身。
平成5年女優デビュー。
7年、映画「大失恋」に出演、同年「BeRLiN」で初主演。
その後、「リング」(10年)「リング2」(11年)など話題作に出演。
15年に「壬生義士伝」で日本アカデミー優秀助演女優賞、18年に「嫌われ松子の一生」で同最優秀主演女優賞をはじめ数々の賞を受賞した。
昨年は「ゼロの焦点」、テレビドラマ「JIN-仁-」などに出演。
「スイートリトルライズ」は、梅田ガーデンシネマほかで公開中。
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最終更新:3月21日8時19分
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